【櫻木図書館】C98当選に際した作成予定だったレビュー本について part1
...ずっと夢に思っていたことがあります。
自分の言葉が綴られた本を作りたい。本に言葉を残したい。
この夢は実は大学生の頃から、それこそエロゲを本気で始め、今のよう記事を書くようになる前から持っていたものです。
ただ絵も書けない、まともにシナリオも完成させられない自分では何を書けばいいのかもわからずただの夢のままで終わらせるところでした。
そんな中でこのブログを立ち上げ、記事を書き続けるうちに一つ作ろうと思えたものがありました。
それがノベルゲーのレビュー本でした。
ご察しの方が大半でしょうがノベルゲーが大好きです。エロがなくても、人気がなくても、紙芝居と言われても、衰退業界と罵られても、これほど愛するコンテンツはありません。だからこそこれなら本気で語ることができるのではないかと思えたのです。
衰退を叫ばれて久しい業界ですが今も昔も変わらず誰かの心にその存在を刻み付ける作品は生まれ続けています。そしてその作品は人によって違う物だと思います。
そんな作品を紹介したい。そう思い今回ペンをとらせていただきます。
...ずいぶん冗長な挨拶でしたね
本当はすごい単純な話でただ自分が書きたいと思えるものが見つかったという話なだけです。
なので内容は非常に独りよがりですし、選ぶ作品も自分の思い入れに大きく寄与するものになると思います。
それでも手に取っていただけるのなら非常に嬉しく思いますしそのために全力で頑張ります。
さて先日どんな本を作りたいかというニコ生配信を行いました。(お付き合いいただいた方々ありがとうございました)
そのタイムシフトは公開していたのですが、そろそろ切れる時期なのでつたない説明を補うという意味合いも込めて今回こちらの方でも説明をさせていただきます。
ご興味がある方は是非一読ください。
とかウキウキで書いていたんですよ。
分かってましたよ、今のご時世開催なんて厳しいことは。
でも、それでも行きたかった。作って直接頒布したかった。
悔しいしこの記事も本当は3/28には完成させて公開させる気でした。
そんな中で3/27に中止が発表されてまあかなり落ち込みました。
エロゲショップ巡りしても買う気になれないくらいは…(未来ノスタルジアしか買いませんでした)
まあそれでも作るといったものは作るべきですし、そのための準備も進めていました。
なので今回の記事も作り切ります。
どのような形で公開するかはわかりませんが、その時はよろしくお願いします。
1.ぶっちゃけ何をしたいの?
ということで早速いきましょう。
まずは何がやりたいかを説明していきます。
やりたいことは3つ
1:クリエイターについて知ってほしい
2:現在確保しやすい音源元についてまとめたい
3:作品評価をパラメーター的に行い紹介したい
それぞれ紹介していきましょう
1:クリエイターについて知ってほしい
まずノベルゲーを買う上で皆さん当然知っていると主張する方も多いと思います。
原画は作品の顔ですから売上に大きく寄与するため、有名原画家を起用することが一般的ですし、シナリオライターの名前を見て購入を決めるということも多くあります。
このため原画家、シナリオライターまではかなり多くの人が知っていると思いますが、他のクリエイターはどうでしょうか?
例えばこちら
さくら、もゆ。-as the Night's, Reincarnation- オープニングムービー
こちらのOPムービーは共にKIZAWA Studioが製作しています。
OPムービーは多くの場合体験版よりも先に公開されることが多く、予約への影響も中々大きいと思います。(事実OPで惹かれたから買われる作品も多いですし、それで地雷を踏んづける場合も…)
それなのにOPムービーを作っている人たちは誰がいるかはあまり知られていません。(嘘と思うなら2019年にKIZAWA Studioが製作したムービーを起用した作品を思い浮かべてください。判明しているだけで10作以上あります。)
この他にも音楽、背景原画などなど沢山のクリエイターが参加されていますがあまり知られていないのが実情だと思います。
そんな方々を紹介したいという思いをこめていくつかのポジションに関しては挙げていきたいと思っています。
またその中で企画は誰かという点にも焦点を当てたいなと考えています。
企画の違いで大きく作風がわかれるメーカーといえばこちら、
FAVORITEです。
前者はなかひろ先生、後者は漆原雪人先生です。
この二作をやった方ならわかると思いますがかなり作風が異なります。なのでブランドが同じであってもその企画をする人が違えば大きく作風が異なるものが生まれ得るということも知っていただければと思います.。
2:現在確保しやすい音源元についてまとめたい
エロゲのサントラを集めることは至難の業です。
一般販売されていたり、DL版が存在するメーカーは神のように崇めてもいいのでは思えますし、本体同梱はおろか予約特典ならまだまだ優しい方で酷い時はDLC(期間限定)であったり、イベント販売限定であったりします。
…
お前らのことだよウィルプラスとクリアレヴ
このためサントラがショーケースに並ぶことは少なくないですし、主題歌が手に入らないという事態はよく発生しています。
では一作例を出してみましょう。
ゆめいろアルエットはあることで有名です。それはボーカルアルバムが高いということです。元々音楽に定評のある面々を集めてきたうえ豪華な歌手であり、入手方法が購入者による応募者全員サービスだったということもあり流通量が少なかったということも一因だと思われます。
そして今のお値段はこちら!
9300円でございます!
…思ったよりたけえなおい。
このようにすべての曲を集めようとすると結構お金がかかる…ように見えますがそういうわけではありません。
OPであるTeller of Worldはcircle of fifth(DL版あり)
挿入歌とEDであるあるがままの小鳥、Story of Teller、ぐっと・もーにんぐ、月歌、Save the TaleはWorld Hichhiker!
最後の一曲夢、駆ける翼はWorld Hichhiker!2
以上に収録されていたりします。
このようにばらけていても合計すれば全曲集めることができたりすることはありますし、未発売の主題歌もかき集めることができる場合もあります。
物語を読み終えた後、主題歌は聞きたくなるものだと思います。そんなときにどのCDに収録されているかわからなかったり、プレミア価格で買えないとならないように入手がしやすい経路を紹介したいと思っています。
3:作品評価をパラメーター的に行い紹介したい
こちらは過去の記事でも何回かお話していますが、自分自身の得点で他の作品と比較するのではなく傾向を語ることで作品を評価すべきだという主張に根差しています。
作品を誰かに勧めるとき面白いというのは簡単です。しかしノベルゲーの軸は物語です。そして物語は人によって好みなんて千差万別、誰かの名作が時に誰かの駄作にだってなり得るものです。そんな中で誰かに自分の好きな作品を勧めるのは難しく、語りにくいと考えてしまう人もいるのではないかと思います。
だからこそパラメーターを定めてどのような傾向があるのかを語ることが望ましいのではないかと考えています。
考えているパラメーターは次の通りです。
・Character(キャラクター要素)
・Relation(関係性要素)
・Stage(世界観要素)
・Gimmick(仕掛け要素)
・H(エロ要素)
・Effect(演出要素)
では詳細を説明していきます。
・Character(キャラクター要素)
ここはかなりわかりやすいと思います。
ヒロインを含む登場人物が魅力的に書けているか、またそのキャラクター独特な良い要素となっているかです。
わかりやすい例はやはりこちらでしょう。
ハイゆずソフトです。
いわゆるキャラゲーに分別されやすい作品が多く該当すると思われます。
話なんて関係ねえ!可愛けりゃ何でもいいんだよ!という作品が多くなる気がします。
・Relation(関係性要素)
こちらは個人的にノベルゲーで最も重視している要素です。
物語において目立つ要素として世界観や伏線などのギミックです。ただそれらはキャラとキャラが関わり合い、積み重ねる物が根底にあるからこそ輝くものだと思っています。特にノベルゲーでよく扱われる要素である恋愛要素はこの点が甘い場合、様々な要素が陳腐となり得ます。
そして恋愛要素だけではなく、家族の関係性、友人との関係性、これらの要素が奇麗に描かれる作品の多くは名作と呼ばれています。
そんな関係性要素にももっと注目してほしくて今回ピックアップしています。
例は…悩みましたがこちら!
星織ユメミライです
...知ってた?いや好きな作品多いので選ぶの結構悩んだんですよ?10秒くらい。
茶番は置いておいて恋人、家族、友人の3つの関係性が本当に高いクオリティでまとまった作品なんですよ。この話を始めたら1000文字くらいいきそうなのでしませんが。
人との関係性に笑って泣いてその幸せをともに喜べるようなゲームがこの要素が強い作品だと思います。
・Stage(世界観要素)
先ほど少し叩いてしまいましたがこちらも大事な要素です。
物語に求める要素として「現実では体験できないような物語を見たい」という物があります。その場合に最も注目される要素ですね。
ファンタジーにせよ、SFにせよ、伝奇物にせよ種類は多種多様ですがどれもこの要素を重要視しているかどうかでパラメーター化することは可能だと思っています。
例を挙げるとすれば…こちらでしょうか?
最近はまっているこちらです。BALDRシリーズはサイバーパンクとしてかなり完成度が高い世界観を構成しています。ACT要素が引っかかる人もいるかもしれませんが是非やってみてください。ACT要素もそんなにも難しくありません。
この他にも様々な作品があると思います。これは二次元産業自体がその手の作品が多いという意味合いが大きい考えていますが、敢えてどんな作品が当てはまるかを考えてみると読んでるうちに世界観に引きずり込まれるような作品が該当すると思います。
・Gimmick(仕掛け要素)
物語において一番派手に立ち回り、評価では一番注目されるであろう要素がこちらだと考えています。
伏線、ミスリード、叙述トリック、ルートごとの相互作用などなど世界観を物語の顔と表現するならこの仕掛け要素は手足になるのでしょか?
作品に触れてみないとその良さは伝わらない、しかしプレイした後にどの要素について語りたがるかと言われるとこの要素なのだと思います。
事実巷で名作と呼ばれる作品においてこの要素を軽視した作品は存在しません。
そして近年だとこの部分で最も評価されたであろう作品はこちらではないでしょうか?
アメイジング・グレイスです。ネタバレされると面白さ半減と呼ばれるほどの衝撃の謎と伏線の数々、2度目を読むとあらゆるところにその種が仕込まれているという緻密で大胆な構成が魅力的な一作です。...予約しなかった奴おりゅ?
伏線ゲーはしん…ファンが多いのでほっといても作品名はたくさん入ってくると思います。どんな作品かを言葉にするなら驚きの展開で感情を揺さぶりまくる作品ではないでしょうか?
・H(エロ要素)
説明不要
…とかするとすごい主観的になるので次の三点を重要視します。
・モザイクの薄さ
・1ヒロイン当たりのシーン数
・エロシーンへの導入方法
…いやたまにあるじゃないですか。
何故そんなとこに入れたんだと言いたくなるシーンとか
ああいうのは評価しません。
そんな中で昨年その頂点に立ったのはこちら!
関係性はそこそこ、世界観は活かせてない、ギミックもクソもない、後クッソ重い、E-moteいる?といった罵詈雑言の中エロいことだけで過去最高のエロ評価を手にした作品です。ままれ作品の伝統通り個別に入ったらみんな頭おかしくなります。
まあ敢えて言うなら性欲以外の雑念なく抜ける環境を作る作品が該当するんじゃないでしょうか?
・Effect(演出要素)
こちら先日の放送から追加した要素です。
E-moteや動きといった部分やここぞというところで出す1枚のCG、ここぞというところで鳴り響く名BGM、そんな視覚的な要素を評価する要素になると思います。
ノベルゲーにおいて小説と大きく違う物は視覚的要素と聴覚的要素もその大きなウエイトに入ってくるということです。声優の演技一つでキャラクターは輝き始め、一枚のCGに忘れられない物語を植え付けることもよくあります。
1つ選べと言われれば十人十色のものを出してくること必至、時には流血伴う殴り合いさえ発生するかもしれません。その中でもE-moteを上手く使いつつシステムを使い切った作品はこちらではないでしょうか?
E-moteで揺れ動く胸…以外にもとある選択をすることで変化していく風景にキャラクター達、非日常部分の表現などかなり上手く作られていると思います。
…一部の人はおっぱいに釣られて買ったせいでホラーゲーだと騒いでいましたが安心安定のかずきふみです。諦めてください。
演出が物語をより盛り上げる忘れられないものになっている作品が名を連ねると思います。
これらの6要素に対してMax5点,合計18店になるように配分していきます。
一例はこちら
昨年個人的には一番愛したかった作品、月の彼方で逢いましょうです。
こちらを評価するとしたらこのようになると考えています。
雑でゴメンナサイ(流石に本番はもう少しデザイン考えます)
評価理由は次の通り
・C要素
雨音ちゃんなどキャラの濃いキャラクターはいるが、基本的には重視されている要素ではない。奇抜さや変人はこの要素に特化した作品に比べれば弱い。
・R要素
tone work'sというブランドというテーマである積み重ねの物語として最高のクオリティ。たった一人の愛する誰かと積み重ねる物語が全ルートで描かれる。
・G要素
設定に出ているタイムスリップ要素はあまり重要ではない。ただし雨音、うぐいす、灯華の3人の物語を終わらせることでようやく見える要素がある。
・S要素
過去作と比べればSF要素を加え、世界観をひねってきたが基本的には活かしきれておらず、普通の日常を舞台としている。
・H要素
サブヒロイン3人×2シーン,メインヒロイン4人×4シーンと基本的には多めではあるが1ヒロイン毎は多いとは言えない水準。ただし中々エロい。
・E要素
動きなどの演出はほとんどなく、基本的には淡々と日常を積み重ねていくことが大きな部分。ただしここぞというところで音楽、CG、テキストのすべてを総動員して忘れられないものを残していく。
こんな感じでしょうか?
ポイントは18点合計になるように6つの要素を振り分けていくということです。
基本的に他の作品と点数という物が嫌いなのです。なのでどのような要素を重視している作品かを説明していきます。
…ここまで作ってかなり時間がかかっているので一度切ります。
続きはそんなに待たせません。
次回は掲載する情報の詳細です。興味があれば一読を。