【ラフノート】ATRI -My Dear Moments-
なんか毎回言ってる気がします
お久しぶりです。
記事が2か月ぶりでラフノートは5か月ぶりと超久々ですねはい。
その間鍵垢に引きこもってご高説垂れてみたり、ロミちゃん可愛いとか言ってみたりしていました。
ロミちゃん知らない?有村ロミちゃん知らない?
さあアインシュタインより愛を込めてを予約しましょう。
今年ナンバーワンの美少女を崇めるのです。
さてお久しぶりのラフノートとなりましたが期間を開けた理由は簡単で書きたいと思える作品が今年なかったのが大きな理由です。
いや…悪いとかじゃないっすよ?アマカノ2とかnineとか面白かったですし。
ただ心に刻まれるとまではいかなかった。ただそれだけです。
ラフノートという記事は吐き出さないと気が狂いそうになるほどの感情をぶつけるための記事であり、面白い作品を紹介する場所ではないのです。本当にただの戯言、メモ帳に書いて紙飛行機にでもして飛ばしてしまえくらいの言葉でしかございません。
ただ書くからには本気で書く、ただそれだけです。このゲームが心に刻まれた瞬間の覚書であり、いつか振り返る時にどうして忘れられないかを振り返る場所なのですから。
…随分と意識の高い()ことを言いましたがそんな感じの感情的になって書いた記事なので話半分、でももし読んでくれたのならうれしいです。
ということで今回はATRI -My Dear Moments-です。アニプレックスがなんかこっちにすり寄ってきやがって作られた作品なので最初は本当に警戒してたんですよね…ただ紺野アスタが書くというので結構内心期待してました。
SCA自はサクラノ刻書け。
ではいつも通り今回もお付き合いを。
0.初めに
今作が発表されたのはみんながサクラノ刻の体験版が来ずにイライラしていた頃の2019/12/26、この前に今回の原画を務めたゆさのさんの同人誌を買っておけとか言うありがたーいお言葉をお残しなさったSCA自先生のTwitterのおかげで何かをやっていることはわかっていましたが、まさかのアニプレックスでした。面々はこの業界にいるのなら知らないとは言わせない方々ばかりで驚きました。まあ内心サクラノ刻作らずにこいつら何やってんだよ…と思いましたが。
正直に言うとアニプレックス嫌いです。
Charlotteのこととか色々口にしたいことはありますし、ソシャゲ関連でもクソだと思うことばかりの場所です。なのではっきり言って否定的でした。
どうせクリエイターで釣ってクソみたいなの作るんじゃねえのとか思ってましたし、アニメ化前提でノベルゲーらしさなんてないのだろうと思っていました。もうそういうのいらねえよと。
ただ背景にわいっしゅさんがいて紺野アスタがいて期待するなと言われても無理なものでぶつくさ言いながらしっかりと買う気でいました。
まあやってみれば全部予想を裏切ってくれて忘れられない一作になってくれましたよええ。アトリちゃん可愛い。
1.世界観
これに関してはこの一枚ですべて説明がつくでしょう。
美しすぎる…
やっぱわいっしゅさんはこの手の背景が一番映えますね…
舞台となるのは海面上昇により住む場所が海に沈み、住む場所も生活基盤も失いつつある詰んだ世界、そんな世界に住む主人公はエリートからの転落人生で田舎に帰ってきます。そんな中で海の中からサルベージしてきたヒューマノイドのアトリとの出会いから物語は始まります。
ここまでも割とありがちな話ですがこの後の展開も結構ありがちな展開です。アトリと出会い、増えた仲間と過ごす日常がベースとなった45日間という明確なリミットをつけられた物語が進行していきます。
ですがその日々を演出するのが音楽と背景、この二つの働きはかなりでかいと思いますね…上述の我々にとっての非日常を日常にして駆け回る彼女達の毎日をうまく演出していたと思います。
さてここからはネタバレです。
嫌な人はsteamで2000円くらいなんだからさっさと買って終わらせて来い。6時間くらいで終わる。
2.本編
やっぱりアトリちゃん可愛いな…
描かれるのは上述の通り彼らにとっては普通の日常、だけど我々にとっては詰んでいるように見える世界です。事実出てくる人物は諦めを内包した感情を表すことが多いですしそこか物悲しい雰囲気が全体に広がっています。そんな中で駆け巡るアトリのポンコツっぷりに癒されつつ日々を過ごすのが大きな流れです。
「高性能ですから!」という台詞を何度も繰り返すアトリちゃん可愛い。そんな中で物語の転のきっかけになるのは凜々花、初登場時はただのクソガキかと思っていましたが優秀設定を抜きにしてもいいキャラをしていました。些細なことに対しても興味を持ち、知りたいという感情を露にするのは上手く書けていたと思います。この他にも幼馴染ポジションの水菜萌や親友ポジションの竜司、見守る花…キャサリン先生など面白おかしい日々を送る面々として本当に生き生きと描かれていたと思います。
そんな日々もアトリが口にする45日間という期限に向かうにつれて明かされていき、日々にも意味合いが変わっていきます。恋心を打ち明けた後の日々、アトリの言葉の意味、そして過去を知った後の日々、どれも似たやり取りが多いのにその意味合いは大きく変わっています。この辺は紺野アスタの腕の見せ所なんでしょうね…非常に上手かったです。ただこの作品はエロゲで作ってほしかったと思った所以はここにあります。正直エロシーンとか興味ないですし基本的に飛ばしてます。ただあるとないとでは関係性の変化の描写が大きく変わるとも思っています。ピロートークで変わっていく言葉や表情、終わりに向けて歩んでいくからこその物悲しさの演出はこれがあればもっとできていたのではないかと思い少し残念に思いました。せっかくYES/NO枕ねたぶっこんだんですし暗喩くらいはやっても良かったんじゃないですかね…まあこれがアニプレの限界かと諦めるところではありますが。
またアトリの言葉の意味を知った後のアトリの表情を見てると彼女目線での物語も読んでみたいと思いましたね…自分には感情がなく演じているだけだと思っていた彼女の内心を読んでみたい、SSとかでもいいのでやってほしいです。
そして最後の終わりに向けての物語、ここに至るまでのやり取りで今作を大好きになりました。この作品での主人公の感情の動きはアカデミーを追い出されて後ろ向きだった彼がアトリと出会い、仲間ができて今を愛するようになった。でもそれじゃ立ち止まっているだけで前に進んでいない。滅びを迎える場所でただ立ち止まって一緒に消えるだけ。そんな日々ではなく幸せになってほしい。いなくなった後も笑っていてほしい。そう考えるであろうアトリからしたらあの時出た嫌いという言葉も必然だったのかもしれませんね。だからこそ水菜萌に後を託したのですから。
最後に1日を残して眠りにつく流れも見事でした。いつかまた会えるようにそう願ってお別れする、こういう作品大好きなので本当にお気に入りです。未来の希望を願ってお別れをするのは悲劇ではなく、きっと幸せへ続く一歩なんだと思わせてくれますから。
さてここまでが本編、ここで昨日終えてます。満足しきったのでのんきに読了出してました。TRUE ENDとか出ているのに気が付かずに。
3.TRUE END
ああ…可愛い
主人公が出した答えの行く末が描かれます。
これも本当にありがちな展開なんですよね…でもどうしてもこの手の展開には弱い。
アトリの想いを知って前に、滅びから逃れるために足掻いた彼の物語のエピローグ、だからこそ特別な会話はいらなくて彼女との最後の一日はいつもの軽口さえあればいい。そんなことを感じさせてくれる物語となっています。忘れずに見ましょう。
全てを描かないからこそ、我々の手から物語が離れていくからこそ面白いものもありますが、最後の瞬間を描かれるのもいいものですね。二人の幸せそうなやり取りを見ていたらほんの少しだけ思いました。
4.終わりに
正直アニプレックスは嫌いです。でも次の作品も信じてもいいかなと思えるだけの作品でした。本当に面白かった。因みに徒花異譚もめちゃくちゃ面白かったです。
クリエイターを大事にして、今後もしっかり作ってくれるのなら応援します。
クリエイターの皆さんお疲れさまでした!
SCA自はサクラノ刻はよ書け
p.s.この間言ってたノベルゲーのレビュー本できました。
気になったら買ってくれると嬉しいです。100円です。
お試し版のpilot版もあるのでお金出したくないのならそちらをどうぞ。